武雄市市政アドバイザーの考える知的財産とFB良品の今後

武雄市市政アドバイザー佐藤俊介氏が就任した。氏はFB良品から名称を変更することになるブランド「サティスファクション・ギャランティード」のCEOで、今後、同ブランドはFB良品と連携することになる(「FB良品」は "JAPAN satisfaction guaranteed" になる)。

ネット通販を導入している武雄市など全国10団体は25日、「FB良品」の名称を変更した上で運営協議会を立ち上げた。民間企業と連携して「ジャパン・サティスファクション・ギャランティード」に変え、武雄市主導から参加団体の合議制で展開。今後、シンガポール進出を目指す。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2491301.article.html

そんな氏が知的財産についてどう考えているのかを知ることは、FB良品の今後を考える上で重要なことだと思う。 以下氏の考えが現れていると思われる部分をまとめた。

「著作権」について

「コピー」について

ところで、氏の運営する satisfaction guaranteed の Facebook ページの投稿画像のなかに他者の写真(製品)のロゴを自社のものに付け替えたものがあることが分かり、指摘を受けている。

#SG問題 Satisfaction GuaranteedのFacebookページの検証 その4 - NAVER まとめ

オリジナルを超えたコピー、マーケとしてしっかり成立した「シェア」ということだったのだろうか。

とは言え指摘については satisfaction guaranteed 社も認めるところである。

当社の運営するFacebookページの投稿画像のおける著作権について
当社の運営するFacebookページにて、著作権違反の疑いのあるものは全て削除致します。該当される著作者の方々には真摯に対応させて頂きます。
今後共satisfaction guaranteedをよろしくお願い致します。 2013年7月3日
http://satisfaction-guaranteed.jp/?page_id=486

CEO自らも反省の弁を述べている。

認識が甘かったとのことだが、佐藤氏はかなりの経歴を有している。 だからこそ武雄市市政アドバイザーにも任命されている。

佐藤氏の知的財産に関する認識は、10年以上経営サイドにいるベテランとしてのものだ。
その上で氏はコピーに関して独自の考えに至り『「コピー」についての考え方をもう一度改める必要が強くあると思』ってこれらのことを行ってきたのではないだろうか。氏は「コピー」について新たな地平を見いだしたと感じ、その時代の到来に賭けて、自覚的にこれらのことをやってきたのではないだろうか。 そんな氏の「たぐい稀な独創的ブランド・アイデア」にFB良品、参画自治体はついて行けるのだろうか。

いつか佐藤氏の考える世界は実現するかもしれない。

しかし自治体は今を見る必要がある。少なくとも今ある法律を遵守しなければならない。 satisfaction guaranteed 社は、少なくとも今までの Facebook ページ上での活動において、他者の知的財産に敬意を表していたようには見えない。
FB良品参画自治体の関係者は、そういった同社のブランドを自治体の名に冠することについて、自覚的であって欲しいと思う。