強いチームはオフィスを捨てる

Amazon.co.jp: 強いチームはオフィスを捨てる 電子書籍: ジェイソン フリード, デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン, 高橋 璃子: Kindleストア

オフィスにこだわる必要はない、という話。オフィスってなんだっけ?というところから丁寧に説き起こされている。必ずしもリモートワーク礼賛ではなく、少しずつ自分たちのチームで試しながら、良いところを取り込んでいけば良いという視点で書かれている。

人生は有限だし、健康な時間はもっと短い。大胆な決断ができる若さ、無知でいられる時間は刻々と失われつつある。オフィスで働くことが目的ではなく、よりよいアウトプットを出すことが大切であるという観点から、いかによいチームワークを築いていけるかにフォーカスするということが肝要。リモートワークを取り入れようとすると、結果としてそうした問題に真正面から取り組むことになることは利点の一つとして大きいだろうと思う。

「いつかリタイアしたら、世界中を旅してまわるんだ」  そんな夢を持っている人は多い。でも、なぜリタイアするまで待つ必要があるんだろう。歳をとってからでは、旅をするのも大変だというのに。  リモートで働いていれば、いますぐにでも旅にでられる。「仕事があるから無理」なんて言い訳は、もう通用しない。

家族と過ごすことの大切さは、若い間はあまり実感できない。実感できる頃には時間が残されていない。社会的なポジションもそれを許さなくなってきていることが多い。これは人生における悲しいことの一つだ。多分若い頃というのはそういうことが実際大切ではないのだろう。「余暇」というのはわりと残酷な言葉である。無限と思われた時間が少しずつ削られていくことを実感するとき、余暇という言葉の持つリアリティを痛感することになる。

死ぬ間際になって「もっと会社にいたかった」という人はいない。一方、「もっと家族と一緒にいればよかった」と後悔する人はけっして少なくない。