2045年問題

Amazon.co.jp: 2045年問題 (廣済堂新書) 電子書籍: 松田卓也: Kindleストア

前半はカールツワイルのシンギュラリティについての平易な書き起こしとしても読むことができ、良いおさらいになった。著者の実体験からも技術は加速度的に進歩しているとし、シギュラリティはやってくるという。

しかしカールツワイルのビックリするぐらい楽観的な未来像と比べ、著者のそれは比較的冷めた視点も持っており、4つのシナリオが示されている。

  1. 人間がコンピュータに支配される暗い未来
  2. カールツワイルの描く明るい未来
  3. 上記の中間で、人間はそのまま存続しコンピュータが人間の知能を強化する未来
  4. 何も起こらない(未来の人間社会にはシンギュラリティを迎えるだけの余裕がない)

結構4がくる可能性もあるよということが最後に示され、わりと暗い気持ちにもなるけれど、SF を参照し未来を具体的に示していくやり方はとてもわかりやすかった。