館長とエポカル武雄フレンズの話

『図書館が街を創る。』*1から、館長とエポカル武雄フレンズの話

館長

CCCが運営に加わることには、私自身、懸念や不安もありました。民間企業というのは、基本的には利潤の追求がその存在意義ですから、市立図書館の "公共性" が、ないがしろにされてしまう部分が出てくるのではないかと

前武雄市図書館時代からの館長は、3年契約の終了を機に退任するつもりだった。
しかし留任の要請があり、新図書館館長として残った。新図書館は大人(館長の世代)をターゲットにするとしているが、館長自身はこの図書館を未来の子どもたちのために引き継ぎたいと考えている。

エポカル武雄・フレンズ

公共性がなければいかに多くの蔵書を有していても、それは図書館ではなく書店になってしまいます。公共図書館とは、ただ本を貸し出す機能があればいいというものではなく、市民が集う場となる必要があると思いますし、そこからボランティア活動などの市民の運動が発生していくのだと思います。

エポカル武雄・フレンズは「図書館サポーター」。本文に登場しているのは音訳・点訳のメンバー。

出典:
*1 株式会社 楽園計画 編『図書館が街を創る。「武雄市図書館」という挑戦 Challenge of The Takeo City Library』ネコ・パブリッシング, 2013