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角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代

Amazon.co.jp: 角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代 電子書籍: 川上 量生: Kindleストア

川上さんが監修なのだけれど、川上さんが書いた序章が圧倒的に面白い。

このことをわかりやすくたとえる方法として、私は「ネット新大陸」という造語をよく使う。「ネット新大陸」とは、現実世界とは別の仮想現実の世界としてインターネットを理解するということである。そうすると、元々われわれが住んでいた現実世界のことは「旧大陸」とでも呼べばいいだろうか。そしてインターネットの発展の歴史とは、現実世界=旧大陸から新しく発見された仮想世界=ネット新大陸へつぎつぎと人々が移住してゆき、人間の勢力圏を拡大していった歴史であると考えるわけである。

現在起きていることの先を想像するとき、それが未知の世界ではなく歴史の繰り返しであると考えることは多い。そこで必要なのは現在が過去でいうところの何なのかであり、膨大な歴史の流れの中に「いま」を位置付ける作業だ。その点で適切な喩えは大切で、具体的なイメージを喚起させることで歴史の先と未来とをダブらせることができるようになる。川上さんはメタファが上手な人で、つまり歴史をよく知り未来を過去の一部として捉え直すことを常に行っている人なのだろう。