backspace.fm で神田さんと増井さんの話が面白かった
#078: 過去ゲスト大集合!backspace.fm みんなでワイワイ新年会 2015ライブ – backspace.fm
KNN神田さんの話
Apple Watch
- 車、時計、ロボットのどれか、テクノロジーが成熟したらやりたいと思っていたはず
- 自分の時計をデザインしたい人はいるはず
- Web における Web 制作会社のような、あなたの Watch をデザインしますよ、という会社が出てくるのではないか
- 懐中時計から腕時計へ
- 腕の不規則な運動でもゼンマイがちゃんと動くようにしたのが腕時計
- 当初時計はウェアラブルではなかった
- 時計というメタファが終わる時期が来る
- 最初はメタファがないと理解されないが、やがてメタファなしで「それ」が受け入れられれる日が来る
- iPhone も電話というメタファから始まっている
- 固定、車載、肩掛け、携帯という流れ
- 単なるスマホの表示デバイスではない
慶應増井さんの話
お絵かきを支援する
- 日本語は入力支援があるので漢字が書けなくても入力できる
- 絵も同じように「入力支援」ができるのではないか
雑感
新しいものには名前がない。車も最初は「馬なし馬車」だった。だから iPhone も Apple Watch も電話や時計というメタファが必要だった。メタファにより消費者に受け入れられやすくなった一方、メタファにプロダクトが縛られてしまうことも起きた。これはプロダクト自らが打破しないといけないのだろう。
プロダクトをこれまでの歴史の中に位置付けつつ、そこから外れる点を意識することが大切で、Apple Watch は時計といいつつ単なる表示デバイスから抜け出せるかどうかという点が鍵。
「日本語入力支援」は支援されていることを意識しないほど自明なシステムとして身近な存在だけれど、この「入力支援」が他のことにも適用されるのではないかという視点は面白い。入力に変わって描画が支援されるというのは面白い。具体的にどのように支援されるのだろう。「変換候補」のように絵が出てくるのだろうか。しかしそれだとテンプレ的なスタンプをペタペタ貼っていくような感じだけれど、「自転車からコケそうな絵」という例示から推測するとモデルが提示された上でこれを操作して望みの形を作りこれを絵とするといった感じだろうか。サロゲートペアのように絵のモデルとモデルが動的に連結、合成され一つの絵となったり、これが部分的に削除できたりとか、色々と妄想は膨らむ。