人の能力差が少なくなってくると、中間管理職的な役職が不要になってくる

能力差がある場合、ピラミッド構造を作ることができる。

より能力のある人間に権力を集中させていくことで効率的、合理的な運営を行うことができる。

しかし能力差が少なくなると、各人へ権限を委譲した方が現場での問題解決が迅速になることが多い。

能力差が少ない場合、ピラミッドによる権限の構造化が効率化、合理化につながらなくなってくる。

ピラミッドが不要だと、中間管理職がなすべきことも少なくなる。

かつては人の能力差が大きかったため、ピラミッド的な構造は有効だった。しかし能力差が少なくなってきたため、上位へ執行を依頼するのではなく各人が直接執行した方が効率が良いケースが増えてきている。これは政治においては投票したい人がいないという問題であり、ビジネスにおいては権限が委譲されたフラットな組織がビジネスのスピードを加速化させるという点になると思う。いわゆるベンチャーのスピード感はピラミッドがなくメンバーの能力差が少ないところが大きいと思うし、大企業の鈍重さはピラミッドの中間レイヤーがボトルネックとなっているのだと思う。