指定管理者制度導入による運営費の削減について

武雄市新図書館、きょう1日開館

 指定管理者制度導入は、運営費削減と新形態の公共施設運営を探るため導入した。契約期間は5年で、指定管理料は年間1億1千万円(歴史資料館は委託外)。2013年度は管理料に加えて歴史資料館運営費など約2800万円が必要になる。12年度の運営費は歴史資料館運営費を含めて1億4600万円。営業スペースの賃料で約600万円が入り、差し引きの削減額は約1400万円の見通し。改修費は市が4億5千万円、CCCが3億円負担した。

指定管理者制度導入によって運営費が削減されたとのこと。
しかし予算書を確認したところ次の通りだった。

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24年度は2度補正があって、最終的には6億円近くになるのだが、これはツタヤスタバの費用が入っているため。
6億から4億5千万を引くと1億5千万となり、この額が24年度の正味の図書館・歴史資料館運営費だろう(ただし11月から3月まで閉館し、臨時図書館のみの運用だった)。

この金額をみる限りでは、「運営費削減」とは言えないだろう。
仮にツタヤスタバの賃料600万円をここから除いたとしても1億4700万円。上記報道の1億4600万円と比較しても削減には至っていないことになる。
さらに言えば、1億4600万円というのは、過去の予算を見ても付いたことのない額だ。比較するならこれまでの予算から1億2000万円程度が妥当だろう。そう考えると3000万円程増えたことになるとも言える。

私は、運営費削減を目的としない指定管理者制度導入があっても良いと思うから、費用が減らないことについては問題だとは思わない。
しかし減っていない費用を「削減」とうたうのは不誠実だろう。

参考
平成22年度当初予算 一般会計・特別会計当初予算に関する説明書
平成23年度当初予算 一般会計・特別会計当初予算に関する説明書
平成24年度当初予算 一般会計・特別会計当初予算に関する説明書
平成25年度当初予算 一般会計・特別会計当初予算に関する説明書